ロースケイの新曲『かなり恋っぽい』がかなり恋っぽい

えー、まずはとりあえずこの曲を聴いてほしい。

https://www.youtube.com/watch?v=VfAqhowPrkQ


ロースケイ - かなり恋っぽい feat. アベカワ

名曲である。

ロースケイ(@rosskeyy)のことを知らない方も多いと思うが、ここでは割愛する。知らない人のことは顧みず、すでに聴いている方々に向けて思いの丈を勝手に話していこうと思う。

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 昨日2月24日にリリースされたロースケイの新曲『かなり恋っぽい』。

YouTubesoundcloudで公開されたそれは、1日にしてすでに計6,000回に迫る再生数を叩き出している(もっと伸びていいと思う)。

おれは音楽理論などまったくわからないのでこの曲の良さをうまく伝える自信はないのだけど、「かなり恋っぽいなー!」と思ったので、恋っぽいと思った理由を自分なりに勝手に書き連ねていきます。

 1.恋っぽいハラハラする展開

 初めてこの曲を聴いた時に感じたのが「すごい展開するなー!」という驚きだ。特筆すべきは2番サビが終わったあと。

多くのポップスでは、Cメロがある場合「2番サビ→間奏→Cメロ→大サビ」と持っていくと思うのだけど、この曲では2番サビのあとに間奏をはさんで「いつだって僕らは 余計なことを堂々巡り」とCメロがはじまり、さらにもう一度間奏をはさんだらDメロの「ああ 今どうしてるの」へ展開。畳み掛けるように転調して最後の大サビに持っていく。

ぎゃー、である。ぎゃー、だ。

勢いのあるCメロを「今すぐ RING THAT PHONE!!!!!」で締め、わーこのままワクワクとラストへ持っていくのか、と思わせておいて、途端に落ち着いたああ今どうしてるの」なのだ。ジェットコースターだ。めちゃくちゃ振り回してくる。でも、そうだよね、恋ってそんなだよね、と頷いてしまうのだ。そうそう、それそれ、なのだ。

2.恋っぽい音とツインボーカル

で、それらを組み立てるのが恋っぽい音。もうこれは改めて言うまでもないけど何より男女ボーカルが素敵だ。ロースケイ4曲目となったアベカワ(@avecawasan)は前曲『FRIDAY』とは丸っきり表情を変え、これはもはやアイドルだなーと思わせる存在感。ロースケイと二人して完全にキラッキラしてる。少し恥ずかしがってついオシャレに濁してしまうところをアクセル全開でキラキラさせたのがこの曲の成功した点であり、プロデューサーロースケイのすごいところだ。

一度聴けばつい口ずさんでしまうメロディに、これまでの曲ではあまり多用されなかった煌びやかなストリング、後半になるにつれ遊びの増えていくベースラインなどドキドキさせる音が乗っかって我らがアイドルのツインボーカルである。おわー、相当に恋っぽいぞ。

3.恋っぽい幼さを残した歌詞

そして極め付けが恋っぽい歌詞だ。印象的だったのが主人公の幼さ。

ロースケイの曲といえばここ直近の曲を振り返っても、秘密の恋をゲームとして楽しむ『秘密にしよう』、”アベカワ史上一番エロい”こと『FRIDAY』、物陰に隠れてキスをする『ラブイズサイエンスフィクション』と、どちらかというと”大人の恋愛”をテーマに据えたものが多かった。

それに対して今回の『かなり恋っぽいぞ』である。タイトルイラストに引っ張られているかもしれないけど、登場人物の年齢はグッと下がり、まだ恋愛がはじまるか否かのせめぎあいに焦点を当てたストーリー。かなり、かなり恋っぽいぞ、と言う具合である。そもそも「恋っぽいぞ」なんて言葉思いつかない。ずるいと思う。

大サビの「寝不足の朝日がきついけど」も、多分”つい電話しすぎて朝になっちゃった”的な爽やかなやつだと感じたのだけどどうだろうか。『秘密にしよう』の「朝日の差す目が頷いて」の「朝日」とまったく違う朝日の使い方だと思ったのだけどどうだろうか。えー、どうなのー!ドキドキしてわからんー!えー!!

いったん落ち着こう

落ち着きます。まぁそういったわけで良い曲です。この記事はあくまでおれの主観なので正解でもなんでもない、一個人の解釈である。各自「私はこう思った」「ここが恋っぽいぞ」と感じていただければ良いと思う。というか、この曲についてぜひ誰かとそうやって喧々諤々語りたいのだ。話したいなもっと。