I return without seeing 花粉

スギ花粉が落ち着いたー!と、勢いよくマスクを引きちぎりアレグラを床にぶちまけた途端に次の敵が押し寄せてきた。ヒノキ花粉の襲来である。


なんかスギと違う。目が痛い。”かゆい”とかではなく目玉を小さな針でチクチクずっと刺されているような感覚だ。油断してすみませんでした、と床のアレグラを拾い集めたのが一昨日のこと。皆様いかがお過ごしでしょうか。

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今年の花粉症界隈で話題になったアイテムがある。それが「花粉を水に変えるマスク」だ。大々的に広告を打ち、キャッチ―な商品名もあって花粉症でなくともご存知の方はいると思う。

花粉を水に変える。

果たしてそんなことが可能なのだろうか。マスクをこの時期の正装としている我々花粉族は、よくわからないけれどソワソワしていた。
「花粉が…科学の力によって水に変わるらしい…」
「高価だけど、科学の力によって何日も使っていいらしい…」
会話がフワフワしている。”科学の力”という万能な言葉にいいように振り回されている。

とは言え結構高価なマスク。気になりながらも自分では購入できないでいたのだけど、ひょんなことからこれを手に入れることができた。同じく花粉族の会社の上司がプレゼントしてくれたのだ。

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しかも一番強力なタイプ

会社でこのマスクのことをあちこちに吹聴していたのが良かった。4枚4,000円(税抜)。1枚あたり1,000円!1枚で1,000円のものなんてこの世にあるだろうか、おれは1,000円札しか知らない。

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で、まぁ使った結果なのだけど正直よくわからなかった。効いているかもしれないし、でも目はかゆいままだ。確実なのは”2~3日もすればマスクが毛羽立って使い物にならなくなる”という事実だけ。これは科学の力ではどうにもならないらしい。

このマスクについて擁護するつもりもないし、貶すつもりもない。だから”そのマスク眉唾ですよ”みたいな話にも興味はない。当たらなくてもワクワクする宝くじのように、”花粉を水に変える”という言葉は我々を確実にワクワクさせたのだ。
そうやって前に進んだり後退したりしながらいつかすべてが解決すればいいと思う。

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あと、どうしても「花粉を見ずに帰るマスク」と変換される。googleでさえ理解ができていないのだ。