国旗の話をしよう こぼれ話 Vol.1 〜フランスとスペインとアンドラ〜
先日デイリーポータルZで『国旗が好きだ。国旗の話をしよう』という記事を寄稿させていただいた。
https://dailyportalz.jp/kiji/lets_talk_about_flags
これこれ。
記事の最後にも書いたけれど、だいぶ文字数が多くなったのでカットした部分がある。せっかくなので少しずつ記事に入らなかった部分を書いてみようかな、というのがこの記事の主旨である。
次回があるかはわからないけれど、第1回はアンドラの国旗について。
あまり馴染みのない国かもしれないけれど、フランスとスペインに挟まれた小さな国である。話したいのは、この国旗の成り立ちについて。
記事中でも触れたが、様々な成り立ちのある国旗のなかには外を意識して作られたものもある。
ホンジュラスの5つの星なんかは、中央アメリカ連邦から5つの国(ニカラグア、ホンジュラス、エルサルバドル、グアテマラ、コスタリカ)に分かれた際に「この5つの国は今後も仲良くやっていきますよ」というメッセージが込められていたりする。
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で、アンドラなのだけど、先に述べたようにこの国はスペインとフランスという大国に挟まれた国民8万人ほどのミニ国家。国のトップがフランス大統領とスペインのウルヘル司教(ざっくりいうとこの地域の宗教上のえらいひと)というほどこの2国に体を預けている国なのだ。
その姿勢が国旗にも現れており…
実に、フランスの青を、スペインの黄を、両国共通の赤を受け継いだ合作の国旗だったりする(中心部は国章)。さすが国防までフランス、スペインの両国に委ねる国である。
200近い国旗があるけれど、たぶん合作の国旗はこのアンドラだけ、のはず(他にあったらご教示ください)。そういった意味でもとても興味深い国旗であり魅力的だ。