iPhone7なんていらないよ

iPhoneの調子が悪い。明確に悪い。

具体的に言うとタップに反応しなくなってきてしまった。昔はあんなに嬉しそうに反応してくれたのに、おれの嫌いなところがあったら治すから言ってほしい。

文字を打とうにも度々シカトされるので文章も億劫になる。先ほどは躍起になって連打したらたまたま顔文字のボタンだけ押せてしまい、渾身の「^_^」が打ち込まれてしまった。「バストイレ別^_^」じゃないんだよ、どういった感情表現なんだ、おれのラッキーフリックを返してくれ。

原因として思い当たる節はひとつあって、最近「iPhone7がほしい」と口走ってしまったのが引き金だったんじゃないかと睨んでいる。こういう、言霊というか、モノの寿命に対して信心めいたものがどうやら自分のなかにあるらしい。

前に軽い気持ちで新しい眼鏡を買ったら、それまで元気にしていた古い眼鏡がその翌日静かに真ん中で二つに割れているのを発見したことがある。真ん中で割れるものなんてパピコしか知らなかった。傷ひとつない新入りを見て、あぁ、これでおれも安心して引退できるな、今度はお前がハナウタの目となるんだよ、と穏やかな笑顔で二つになったんだと思う。いい眼鏡だった。

問題はお手元のiPhone6である。おれはなにも傷ひとつない新入りを手に入れたわけでもなく、ましてや2年契約をあと5ヶ月も残している。もう少し一緒に頑張ろう、防水加工じゃなくていいからさ、そうさ水の中になんて入らなければいい。大丈夫、いいよ、お支払いは現金さ。

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