無印良品のイヤーマフが地味に、でも確実に進化している
今日は東京にも雪が降った。
といっても本当にぱらつく程度で積もることもなかったけれど、まぁでも寒かったのだ。つい数日前は「オッ、春か!?」という暖かさだったというのに、人々を油断させておいてしっかりと本気を見せてくる、冬の常套手段である。
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まわりにずっと薦めている防寒具がある。それが無印良品のイヤーマフである。いわゆる耳当てだ。
無印以外のものでもいいのだけれど、こいつはいわゆるカチューシャのように上からかぶるのではなく、後ろーー後頭部から持ってきて耳に当てる。
ヘアセットなどしていても髪型がつぶれることなくつけることができるので、男性でもつけやすいのだ。
耳当てもせず寒がっているひとは一度だまされたと思ってつけてみてほしい。冬を生きやすくする手段は耳を塞ぐことだったのか、と気づかされると思う。
耳をイヤーマフ、鼻はマスクで覆い、首をマフラーで塞いだらモッコモコのダウンを着る。そこにおしゃれはない。ただ、暖かさがある。いいのだ、おれは寒いのは嫌なのだ。
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で、ここからが本題なのだけど、そのイヤーマフが知らぬ間に進化していた。気づいたきっかけは毎年使っていたイヤーマフの紛失である。耳がちぎれそうになりながら無印へ駆け込み、新しいそれを買うとあることに気づいたのだ。
「あれ、イヤホンがしやすくなってる」
そうなのだ。イヤホンがしやすくなっていたのである。というのも、今までは耳当て部分がみっちり中が詰まっていたので、イヤホンの上からそれをつけると、どうしても耳が圧迫されて痛かったのだ。もう、それはそういうものなのだと思っていた。
しかし新しいイヤーマフはというと、耳当ての中が空洞になっており、それを覆う形で布が張られる、という工夫がされていたのだ。ボンゴとかの太鼓をイメージしてもらえればわかるだろうか。
リニューアルした理由は定かではないが、おそらくイヤホンのしづらさを解消させるためだったのではないかと思う。気づいたときには「もう!」と思った。もう!無印ったら本当に静かに改良を重ねるんだから!である。
無印はいつだってそうなのだ、コロコロクリーナーのテープがいつの間にかちぎりやすくなっていたりなんだり、すーぐお客様の声を反映して改良してしまうのである。
「身のまわりのものを無印で揃えたくねぇー」という反骨心もありながらどうしてもわくわくと足を運んでしまうのは、この開発のスピード感にあると思う。
無印の商品を紛失した時、それはピンチではない。「もう!無印ったら!」に触れる絶好のチャンスなのだ。