Wi-Fiで息継ぎ

先日仙台に行ったのが携帯を新調した翌日で、なぜかインターネットが繋がらずとにかくWi-Fiスポットを探して見知らぬ土地を歩き回った。

Wi-Fiの繋がる場所を見つけてはインターネットに接続して目的地や情報の見当をつけ、次のWi-Fiの繋がる場所へ向かう。インターネットのできない空間はまるで呼吸のできない水の中のようで、電波を捕らえてようやく息をつくこの所作は息継ぎのようだと思った。

東京に戻ったあと無事スマホはインターネットができるようになったのだけど、格安SIMに切り替えてから今まで意識していなかったWi-Fiスポットが目につくようになった。スマホが息をしたい息をしたいとWi-Fiを求めている、気がする。

もちろんそんな訳はなく自分の意思でWi-Fiスポットに向かうのだけど、すっかり携帯と電波に自分の行動を操縦されているなと思う。

今は上島珈琲にいる、ここは酸素が薄い。

 

買ってよかったしゃもじ

"立つしゃもじ"って流行ったじゃないですか。今も市場に多く出回ってるんで一定数の需要があるんだと思うのですが、個人的には「あれいるか…?」と懐疑的でした。

何がアレって、立たせるときにどうしても気を使う。わざわざ丁寧にしゃもじ様を立たせている感が強いのだ。

勝手に二足歩行するくらい安定して立つしゃもじならまだしも、彼らには人間でいうところの1歳半くらいの立つ力しかないのである。ハイハイを卒業したばかりのしゃもじなのだ。なんでしゃもじ立たせるのにいちいち親心発揮させなくてはいけないのか。

曙産業 スイングしゃもじ ホワイト PM-907

曙産業 スイングしゃもじ ホワイト PM-907

 

で、個人的にそのハラハラ感を解決してくれたのがスイングしゃもじです。起き上がりこぼしの要領で倒れない!発明だと思う。

地味な改良と言えば地味な改良なのですが、バッて雑に置いても立ち上がるこのしゃもじ、とにかくかわいいので好きです。

適度な重みがあるのも個人的には好きだ。好きだよスイングしゃもじ。

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イラストは本文と全く関係ないバナナざるです。

みんなどうやって文章を書いてますか?〜おれの場合 2018年1月版〜

えー、あけましておめでとうございます。

わはは、前回の投稿から1ヶ月あいてしまった。”年末は総まとめ的な文章を書かねば!”などと変に気構えていたら腰が重くなってしまったのと、あとは単純に年始の記事の準備にわたわたしていました。

portal.nifty.com

あ、これです、良かったら読んでください。

記事の話に乗じて、今日は「文章ってどうやって書いていますか?」の話をしようと思う。

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デイリーポータルZで書かせてもらえるようになってから文字を書く機会が格段に増えた。そうなると自然と気になってくるのが”他の人はどうやって文章書いているんだろう”という疑問。というのもおれはとにかく筆が遅いのだ。スーパースローカメラかと思う。

他人の書き方はきっと興味あるものに違いない、と信じてここでは2018年1月現在の自分の書き方をまとめておきます。

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まずはハード面というか”何で書いているか”という話なのだけど、自分の場合はどうやら「iPhoneで書く」というのが性にあっているようだ。

もちろん当初はパソコンで書いたり音声入力に頼ってみたりしてみたけど、長年Twitterばかりしていたせいか、自分の思考スピードと一番シンクロするのがiPhoneフリック入力、というように調教されてしまった。きっとこの先どんどん左手の親指の筋肉が発達していくと思う(左手でスマホを操作するので)。あとはたまにBluetoothのキーボードをスマホに接続して書いたりもする。とにかく家で書けない。 

で、実際の書き方というか、構成の仕方。これはデイリーポータルに乗せる記事の場合だけど、最初に載せる写真をすべてバーッと選んでしまって、じゃぁこの写真をどの順番で載せたら一番しっくりくるかなーということを考えると自分の場合は書きやすいっぽい。

なので、パソコンで画像編集して、それをGoogleドキュメントに順に並べ、で、外に出てiPhoneでもって画像と画像の隙間を埋めていくように文章を打っていく。という具合。外で書くのは、家の中で文章が打てないという呪いにかけられているからだ。かわいそう。

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家でパソコンですべて書ければそれが効率的なのだろうけど(この文章はそうやって書いているし)ウンウン唸りながら書いていくものについては現状この方法が一番しっくりきている。

もちろん「この方法がおすすめだよ!みんなも真似してみてね!」という話ではないし、おれもあくまで今はこの方法で書いてるよ、という話。また書き慣れてきたら変わるかもなぁということで、備忘録として書き留めておく。

近いうちに”ロボット”はいなくなると思う

Pepparくんをはじめて見たのは確か秋葉原ヨドバシカメラ。携帯の契約待ち時間が90分を超え、全員がピリついた雰囲気の中で「あなたは暇そうですね?」と手当たり次第にケンカをふっかけては無視されていた最新技術搭載のヒューマノイドロボット。あの空間は本当に地獄で、同時に”ロボット技術は過渡期だなー”と強く感じた出来事だった。               

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あれから3年(意外と3年しか経ってない)。IoTだAIだと叫ばれ、今やビジネス書の就職・転職コーナーには「AIから奪われない仕事」の文字が並ぶ。みんな最新技術から逃れるようにして生きている。

先日の情熱大陸で落合陽一さんが「みんな前提としてロボットが嫌い、日本人はわりと(ロボットが)好きだから大丈夫だと思うけど」といったような旨のことを話していて、その”嫌い”という言葉が印象的だった。そう、人々はロボットーよくわからない最先端の何かーが嫌いで怖いのだ。ケンカふっかけられるし。

とはいえ技術はどんどん進んでいく。よくわからないけど進んでいく。あ、で、タイトルの話。ここまで散々ロボットロボットと書いてきたけど、なんとなく近いうちにおれは”ロボット”がいなくなるのではないかと思っている。それは技術とかではなく言葉の面で。

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というのも、そもそも「ロボット」というのが「強制労働」とか「使役されるもの」といった意味のチェコの言葉が語源にあるのだ、多分。そう考えると、果たして現在の彼らはその言葉に沿うように進化を進めているだろうか?

ロボットに人権を!みたいな話じゃなくとも、例えば”携帯”が”スマホ”という言葉にそれとなく移行していくように、ロボットに差し代わるまったく新しい呼称が生まれ、”ロボット”は一世代前の古い技術として死語になっていくのではないだろうか。そしてそこまでもうすぐのところまで来ている、ような気がする。

そのとき君は誰に話しかけているんだろうね、なあPeppar。

東西線と南北線に納得する

先週仕事で仙台へ赴いた。

kitamuki.hateblo.jp

”仙台はパラレルワールドの東京だ”という上の記事内で縦横に筋交う東西線南北線について触れたのだけど、そこをもう少し話したかったのでもうひとつ書きます(また最終的に東京の話になるので関東圏以外の方にはつまらない話かもしれない)。

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この路線図を見たとき、めちゃくちゃわかりやすくて思わず撮ってしまった。仙台を中心としてそこから東西に延びるのがブルーの東西線。南北に走るのがグリーンの(線名が隠れてしまっているが)南北線。当たり前といえば当たり前だけど、そうだよそうあるべきだよ、と膝を打った。

気になって他も調べたら北海道にも東西線南北線があるらしい。それがこちら。

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同じく、中心地である大通駅から十字に東西線南北線が延びている。わかりやすい、いいぞいいぞ北の大地。

で、問題が東京メトロだ。それがこちら。

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数が多いのは仕方ない、それは別の話だ。問題は中心地。ここまでを鑑みれば東西線南北線が交わるのは東京駅ないしそれに準ずる場所であるはずである。しかし両者を指でなぞっていくとたどり着くのは…飯田橋駅なのだ。

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飯田橋…?

いや、それなりに便利な街であるのは認める。認めるけど、東西と南北の中心が飯田橋となると、関東圏に住んでいる方は首をひねると思う。ラムラも恐縮するだろう。

じゃぁ東京はどこかというと、

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ここだ、右下に追いやられている。

そもそも一路線しか通っていないこの疎外感がわかるだろうか。東京駅に何があったのか。ちゃんと調べれば理由があるのだとは思うし、鉄道好きな方には常識なのかもしれない。ただ、今まで東京の地下鉄になんとなく抱いていた違和感はこれだったのか、と仙台でようやく気づいた、という話だ。

原理はわからないけど冷え性がなくなった

まずはこれを見てほしい。

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右足だ、逆側には左足もあるぞ

いきなり足など見せてくれるなとお思いだろう、おれもそう思っている。見て欲しいのはもちろんおれの足ではない、謎の茶色いプロテクタだ。

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実は重度の冷え性である。この時期は足まで血液が回らず、裸足でいるとやがておれの足から寒波が発生し、南下して近畿地方に記録的大雪をもたらす。

かといって靴下を履いて寝るのも蒸れて気持ちが悪いし、どうしたものかと目に留まったのが冒頭で紹介した茶色いプロテクタ、その名も「ピンピン」なのだ。

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パッケージはこんなだ。足が笑っており、安心感がある

 ※念のため申し上げると 別にこれは広告記事でもなんでもないので、気になる方は「ピンピン 冷え性」などで各自調べてみてほしい。

上司への誕生日プレゼントに冬向けのものを調べていたらたまたま見つけて、個人用に買ってしまった。とにかく藁にもすがる思いだったのだ。

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正式名称は「磁気健康足心サポーター ピンピン」。70mTの永久磁石の力で足裏の血液が循環され血行が改善されるのだ。

うさんくさい。ちょっとうさんくさいぞピンピン。本来であれば謎の健康グッズなど見向きもしないのだけど、前述の通り藁にもすがる思いだったのだ。セールで2,000円くらいになっていたので「まぁ効果なくてもあきらめがつくな」とピンピンにもすがる思いで購入ボタンをクリックした。

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で、いまこうしてブログを書いている。つまりはなんだかすごい効果があった。全然足先が冷たくならない。通気口があるので蒸れない。なんでなんだ、すごいぞピンピン、すごいぞ永久磁石。

とにかくこのピンピンの良さを誰かに伝えたく、こうして筆を綴っている。もし冷え性でお困りの方がいたらあまり期待せずにすがってみるのもいいと思う。

仙台はパラレルワールドの東京

こんばんは、私はいま仙台にいます。"旅先で文章を書くのって粋なのでは?"というミーハーな気持ちからこのブログを書いているので、この記事の中身にはあまり期待しないでください。

とは言え仙台ってあまり"旅先"の雰囲気がない。仙台には旅先の雰囲気がない、という話を今日はしようと思う。

おれの中で仙台は『パラレルワールドの東京』なのだ。あまりに東京っぽい。そもそも近い。東京から1時間半もすれば着く。下手したら23区外より近い気がする。

すれ違う人々の雰囲気や装いも似ている。他の地方へ行くと明らかに喋り方が違ったりなんとなく出で立ちも関東のそれとは違うのだけど、この杜の都では標準語(標準語という言い方で語弊はないだろうか)が飛び交い、様相も東京のそれとおれには正直見分けがつかない。

地下鉄は青い東西線と緑の南北線が縦横に筋交い、大きな通りは銀杏が臭い。東京だ。東京の知らない大きな街だ。"へー、ここが立川かー"と言われれば信じる。

でも少し違うのだ。それが何かはよくわからない。少し寒い気候のせいかもしれないし、駅で見かける路線図などのフォントのせいかもしれないし、そういうちょっとした違和感が重なって重なって、それがパラレルワールドっぽさを醸し出している。そんな気がする。

なんだかみんな礼儀正しいのでおれは仙台が好きだ。いい街。